2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

二階堂和美 / 二階堂和美のアルバム

二階堂和美の存在は、現在の日本におけるオルタナティヴ・ミュージック・シーンの充実振りを、見事に象徴していると言えるだろう。例えば、以前に僕が小谷美紗子の新作で書いたような日本の女性シンガーソングライターの不遇さや、ポップシーンに対する距離…

Rovoの季節。

昨日、野音で行われた「World Beat 2006」に行って来た。 今回はRovoが出演するということで、それに伴う物販のお手伝いという形での参加だったが、 久しぶりに観たRovoは果たして、ネクストステージへ突入したことを告げる、本当に格別なライヴだった。 も…

Moools / モチーフ返し

へなちょこ、もしくはへっぽこ。Mooolsの音楽を言葉で表現すると、こんな言葉がぴったり来る。日本を代表するオルタナティヴ・バンドに対して、失礼な言葉と思うかもしれないが、いやいや、これは最大級の褒め言葉である。そう、かつてのPavementがそうであ…

僕はすいとうを買います。

米国のTower Recordsが破綻したらしい。 今日、ニュースを見て驚いた。 やはり原因は、ネットダウンロードの影響によるCD売り上げの激減。 パッケージに変わってデータ音源が主流になるのは頭では分かっていたが、 こんなにも早く明確な形で浮き出てくると…

Summer Sonic’06 06/08/12

at 千葉マリンスタジアム etc Fuji Rockに行けないと決まった時点で、今年の僕の夏はあってないようなもんだった。ここ数年ずっと行っていたから気付かなかったけど、一度も苗場に行ったことがなかった以前より、一度あの空気を経験した今の方が、明らかに僕…

渡辺くんのお父さんが素敵でした。

連休も終わり、明日から普段の生活が始まる。 この連休中、僕にしては珍しく殆ど寝ずに遊んだ。 後輩たちが出場する学生の大会に足を運んだ。 もう自分は違う場所にいるのだということを、改めて感じた。 3年ぶりにSummer Sonicに遊びに行った。 詳しくはLi…

スピッツ / 空の飛び方 (1994 / 09発売)

前作の制作、そして失敗にメンバーは疲れ果て、一度は解散さえも考えながら、次作の制作へと取り掛かった。セールスやチャートに対する過剰な期待は消え失せ、ありのままの自分たちを出そうという意志がこのアルバムからは伝わってくる。とりわけ、マサムネ…

「二階堂和美のアルバム」が素晴らしいです。

連休が始まる。 好きな生活送ってながら、贅沢に連休を取るぐーたら。 隣の公園では祭りが始まっている。 あまりに典型的な曲たちが流れている。 日本の夏だ。 今年は珍しく、夏がいい。 祭りがいい。 大衆音楽がいい(別に皮肉でも何でもなく)。 大衆性を…

EF / Give Me Beauty…Or Give Me Death!

誤解を承知で書かせてもらうが、エレクトロニカやポスト・ロック〜サイケデリック・ミュージックといった音楽というは結局のところ、ネクラのための音楽だ。それはAutechre以降、もしくはMogwai以降の流れの中で、そうした音楽が機材マニアや引き篭もりがち…

メカネロ / 世界の日暮れ

僕がメカネロを知ったのは確か1年ほど前で、はっきり言って気にも留めなかったし、それから数ヵ月後に彼らの音源を始めて聴いた時は、実を言えば真っ先に嫌悪感を抱いたのをよく覚えている。ライヴを観ればよく分かるが、彼らの音楽というのは「ポップス」…