オトナモード / 小さな旅

spiton2006-03-31


う〜ん、これはColdplayみたい。いうのが、正直な始めの感想。簡単に説明するならば、スロー〜ミドルを得意とする、情緒溢れる詩世界を持った実に日本的なバンド。こう書くとスピッツなんかと近いように思えてしまうが、マサムネ並のソングライティング能力があるはずもなく、何よりアイロニカルな視点が足りない。なので、Coldplay。つまりウザったいほどの誠実さ。ただ、おそらく音楽的な経験値は結構高く、変調を駆使したM1やケルト音楽を見事にポップスへと昇華させたM2など、ポップスとしても実に水準の高い楽曲を提供している。また、彼らのwebを覗いて見たところ、どうもルーツはオフコースはっぴいえんどサニーデイサービスといった70年代ポップや、ショパンを始めとするクラシックにあるようで、所謂“ブルジョア”臭さがたっぷりだ。現在、彼らの所属するSparkle Labelは彼らのプロモーションに相当な力を入れているようで、その誠実さや知的さ、もどかしい恋愛を歌う歌詞等々、これはOL層辺りを中心にして爆発的に売れる可能性を秘めているかも。でも、僕には無理。自分の生活に全く浸透しない音楽。やっぱりスピッツ聴こ。